2004年08月31日

「ビーストバインドNT」レビュー(3)

「BBNT」レビュー3回目。

前回の最後に人間性とAGPについて触れたので、BBNTの肝であるエゴと絆のルールについて。

今作では、「人間性」の数値は基本的に13で固定。13からアーツを使用するごとに、減っていくって寸法。当然マイナス分までカウントします(!)。

そしてシナリオのクライマックスフェイズ後、侵食率の減少…じゃなかった人間性の回復があるわけです。そのとき”生きている「絆」”の数分、6面ダイスを振って、結果1以上に回復すれば、大丈夫。0以下で奈落落ち、つまりNPC化です。

プレイしてないのでバランス感がわかりませんが、けっこうカツカツな感じ(経験値を半分にすることで、ダイス数を倍にできる)。

なぜカツカツなのか?
関係を恣意的に固定できるロイス/タイタスとは違い、”エゴ/絆は移ろいやすい関係”からです。

対象のコネとの関係が、エゴか絆かは、ダイス目次第です。具体的な「絆チェック」のルールでいうと、

 「人間性の最大値(13)+2d6」の達成値が、
  …20以上なら、絆になるor絆を維持できる。
  …19以下なら、エゴになるor絆からエゴに流される。

というような判定方法で、要するに出目が7以上かどうかが大事。

そして決定した関係が、エゴであれば「罪」を、絆であれば「愛」を持っている計算となります。その罪/愛を使用することでAGPを得ることができます(罪は自キャラにAGP1点、愛は他キャラにAGP1点を与える)。
AGPを得ることによって、使用したエゴ/絆は、以降「絆チェック」には使用できません(が、関係は生きています)。
なおAGPはHAの際に使用します。
※AGPは「アガペー・アンド・ギルティ・ポイント」の略らしい。

さておき。
エゴばかりでは人間性が回復しません。エゴを絆にする必要があります。それが前述の「絆チェック」で、1シーンに1回行えます(ただし準ずるロールプレイ必要)……がんばって7以上を出せるよう努力しましょう。

ただし。GMから「じゃあその絆、エゴに流されるかどうか絆チェックしてね」と言われることもあります。そしてそれには1シーン1回という制限はありません……。

最後に「絆の消去」というルールがあります。これはすでに(愛を使用して)関係が固定された絆を消すことによって、AGPを2点得るルールです。消したことで生きていない絆になったので、最後の人間性の回復の際に、その絆は使用できません。……愛は大切です。

その移ろいやすさ、ままならぬ思いのロールプレイのこそビーストバインドの、半魔の葛藤があるとも思います。
posted by maichi at 19:42| Comment(1) | TrackBack(0) | TRPG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読んでいて分かりづらかったので少し文章改稿しました。
Posted by maichi at 2004年09月02日 23:40
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