今年、僕が買った重量級ゲームでいちばん遊んでいるゲームは、主計将校ですね。5、6回はプレイしました。
ゲーム自体の感想を語る前に、最初にネガティブなことを言うと、なかなかプレイヤーを集めづらいゲームです。
世間一般の広義のボードゲームユーザ(すなわちボドゲマニア以外)にウケる要素がカケラもないし、テーマもWWIIだし、ほぼ6人専用のチーム戦ゲームだし。
しかし、マニアックな見せかけはあれど、プレイ自体は手札からカードを1枚プレイするだけというシンプルさ、しかもデッキは固定というかなりファジーなゲームなので、メカニズムだけ見たら、世にはばかる運だけのカードゲームと同じ!!
つまりマニアックなテーマと雰囲気に寄せたWWIIモチーフのバカゲー!!
この矛盾するくだりをなかなか人には伝えづらいのよね。
そもそもウォーゲーム好きや世界大戦好きもボドゲ会ではまず見ないし(かくいう私も別に歴史クラスタでもウォーゲームクラスタでもありません。)
だからこそ、まあこういうファジーな世界大戦テーマのチーム戦のゲームもあるんだなと知ってほしい気持ちもあり、さらに言うならゲーム上でめったにないコンボ的な、史実通りの、はたまた架空戦史的な展開がプレイで再現できるとめっちゃ楽しい!!
なんなら負けても「カード運なので!」という言い訳が十分に通用します。
ある程度、ゲーム慣れているなら、「捨てたカードが今、あれば」とか「先にこっちをプレイするべきだった」とか、そういう場面が頻出するので、なおのことリプレイ欲が沸きます!(まあ自分だけうまくいっても周りがダメだと負けるので、そのへんがチーム戦の善し悪しかも)
まあ、とりあえず自分がやってるボドゲ会を中心に持ち込みを続け、一度は押し入れにしまったものの、まさかの拡張が出るというので押し入れから引っ張り出し、さらに3、4回プレイした後にもかかわらず、今さら感ありありで、カードをスリーブを入れるということまでしましたよ!!
つい先日のプレイでは、初めて19ラウンドまで勝負がもつれ込みました。
今まではだいたい12~15ラウンドあたりで、どちらかが30点差付けて勝っていたので、今回はかなり接戦でしたね。
以下は、そのときの回想リプレイ。
僕はドイツを担当し、序盤にイギリスとアメリカがスカンジナビアやバルト海を押さえららたので、とりあえず西ヨーロッパを死守する守りのプレイ。
アメリカは太平洋を無視して、イギリスの支援に回り、そのため日本はのびのびと太平洋に進出(ただし日本の大陸進出はロシアに何度か阻まれて挫折)
ロシアは一時インドの目前まで軍を進めるもキーカードが引けず、そのためウクライナ周りで泥縄状態に陥り、戦線後退。
イタリアは地中海を死守するべく、アメリカ海軍とどっち付かずの乱戦。
中盤、イギリスはオーストラリアに軍を招集し、拠点を作ることに成功。
太平洋周りでちまちまと勝利点を稼ぐ日本に対して、プレッシャーを与える。
ドイツは変わらず西ヨーロッパを守り、連合国の上陸を防ぎつづ、経済戦争でイギリスのデッキを削る作戦に出る。
イタリアは隙を見て、ドイツと協力してロシアの足下を攻め、一時、首都モスクワを陥落させ、思えばここが枢軸国勝利の分水嶺だったかもしれません。
アメリカも枢軸国の守りに攻めあぐねて、途中から経済戦争で枢軸国のデッキを涸らしに出る。
後半、イタリアはスエズ運河を横断し、ベンガル湾に海軍を進め、今さらな情勢カードで勝利点を稼ぎ始める。
日本は海軍の強化を進め、いつのまにかアメリカ本土西海岸を占領。
おそらくアメリカとイギリスで日本海軍を止めるか、ロシアが中国経由でプレッシャーを与え続けなければならなかったのだと思いますが、時すでに遅し。
ドイツのデッキがアメリカの空爆(経済戦争)で、一気に7枚も削られ、一番先にデッキが尽きたものの、この頃には皆疲弊し、アメリカを除いて、デッキはほぼ枯渇状態で手札のみのプレイが見えていました。
おそらく物資に優れるアメリカには、まだ経済戦争というデッキ涸らしかつ勝利点削りの一手が残っていたと思いますが、20ラウンドを待たずして、19ラウンド目に30点ビハインドで枢軸国が勝利しました。
思いのほか、時間がかかったけど、かなり面白かったです!