以下、感想と批評。
ハナシはPC(PL)のやり取り、キャラの性格で持ってる印象。悪く言うと、悪ノリだけで展開しているとも言える。でもこの悪ノリ、やる気のなさがこのリプレイシリーズのウリみたいなので、あえてツッこむのも野暮かもしれない(笑)。
なぜかGMのヘタレぶりが目に付く(4巻の話)。
なんかね、PLの意見に流されてると感じる場面が多い。GM(神視点)としても、NPC視点でも兎角流されている。制御できていないといった方が正しいか?(笑)。
展開は想定するシナリオ通りだとしても、もうちょっとパーティの手綱を握ったマスタリングをして欲しいなあと。PCのご機嫌を伺うようなマスタリングは、自分のスタイルと正反対なので違和感を感じる。っていうか下手じゃね?みたいな。
通して読んでも、一体全体PCに何をさせたいかが伝わってこない。アザゼルの演出も中途半端だし。これは「やる気のなさ」の演出と言い切ってしまうとそれまでだし、文章に起こす際のまとめ方にもよるだろうが、例えばリプレイ前半に娼館での護衛任務(?)。
クレバーな作戦ではなく、成り行き展開的な作戦を取るわけだが、どうにもPCの無茶ぶりだけが伝わってきてGMの立場で読むと切なくなる(笑)。卓を囲むPLは悪ノリで楽しいのかもしれないけどね。
4巻後半に複数ある調査地点の正解位置を時間制限で調べるイベントがあるが、あれリプレイを読む限り、作中(シナリオ中)にヒントがないように思える。実際はあるのかもしれないけど、文章だけで判断する読者側への配慮が足りていない。
さて、以上は4巻の感想。3巻は4巻と比べてリドルや舞台設置など、シナリオとして一工夫されている。
全体を通してのモチベーションが維持されているというべきか。
PLの悪ノリは、最近のSNEリプレイ全般に言えることが気がしてきたので、スルーで(笑)。
ゲヘナをほとんど知らない状態で、このリプレイを買ったんですがこのリプレイを読んだからってゲヘナ本体は欲しくならないのが残念。いわゆるラノベの延長線としてみれば、普通なのかもしれないが。
リプレイで巻を続ける難しさを知った今日この頃です(笑)。
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