●ティルトゥム
ルチアーニとタスチーニのコンビ、 再び。 そしてモダンユーロから古典ドイツゲームへの回帰。 それは今では数少ないアクションポイント制のメカニズムと早番と先取りの最重要視、つまりインタラクションの重視から見て取れます。
ルネサンス期の豪商となり、 欧州を旅して、 貴族を囲って都市の繁栄に尽くすテーマ。
個人的には、中世欧州の地勢マップだけで満足しちゃいますね。
このゲームは、テーマもありがちなら、ヨーロッパで最初にボードの配置を見て、 ゲーム全般の行動方針のプランニングまでは今ふうでよくありがち。
しかしアクションのランダマイザ (ダイス) と先手プレイヤーの行動を見て、 動かざるを得ないのはザ、 ドイツゲー。 お金で若干アクションの幅が広がるが、 そこはそれ、 早い者有利は変わらない。 しかしラウンド毎の得点である見本市の得点が大きいので、それを踏まえて、先手を取るか、 後追いを目指すかが熱い。
タイルによる追加アクションがこのゲーム内容からすれば、 異色というか、 取って付けた
ふうな特殊能力であり、 ダウンタイムが延びる要因。 でも好き。
●アルナックの失われし遺跡 「調査隊長」
ここ数年の重量級ゲームのなかでも傑作を名高い、アルナックの拡張。
基本では、プレイヤーの能力に差はないプレーンな状態でしたが、 ついに! 個別キャラクターが登場し、プレイヤーごとの特殊能力を獲得する。 種類は確か6種類で多くもなく、少なくもない数。 とりあえず全部試したくなるちょうどいい数ですね。
基本でもボードは裏表ありましたが、とりあえず研究トラックレースで一位ならトップめ、という要素は軽減され(たぶんね)、 個別能力を生かした、 勝利への道筋が可能になった。
もちろん研究トラック部分も追加があるので、とくに拡張に嫌悪感がなければ、最初から全部突っ込んで構わないぐらいのデキ。
とはいえ、キャラクターには使いやすい使いにくいがあるので、 初プレイの人は使いやすいキャラを進めた方が余計なダウンタイムがかからないと思う。
遺跡の出方とアイテムのランダム具合を個別能力で中和させ、 バランス良く仕上げた傑作拡張。 勝利するためにはアイテムと遺物の強弱を多少知っていた方がいいと思うし、 助手の能力もそれは同じだけど、 まあ出る出ないは運だし、そのへんを抜きにしてもマストバイ拡張。
● フランチャイズ
胡椒袋のリメイク。 お金カツカツゲー。 ネットワークビルド。
ネットワーク構築部分は、 電力会社にも似たテイスト。
都市の早いもの勝ちマジョリティ争い、 あるいはウィンウィンで行こう的なノリはこれもまたザドイツゲーム。 胡椒袋は未プレイなので比較はできませんが、全員に見えてるな
かで、どこのエリアを攻めるかが悩ましい。 爽快感はないですが、 個人ボードもないに等しい一昔前のゲームに乾杯。 あと箱絵がイアンオトゥール。
posted by maichi at 07:59|
ボードゲーム
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